2018.6.4-6 熊野古道 小辺路
なかなか山にも行きづらいご時世。暇なので約2年もの時を経て(笑)
記憶を頼りに熊野古道小辺路を報告することにします。
日程:2018.6.4-6
メンバー:ニーコ
行程
6/4 9:30 高野山 ー 12:00 大滝 ー 13:15 水ヶ峰 ー 15:45 大股
6/5 6:15 大股 ー 8:00 伯母子峠 ー 13:45 三浦峠 ー 18:30 十津川温泉
6/6 7:30 十津川温泉 ー 11:00 果無峠 ー 12:30 八木尾 ー 14:00 熊野本宮大社
できることなら大峰奥駆道を縦走したいけれど、日程、難易度的にハードルが高い。
そこで比較的やさしい高野山から熊野本宮大社を結ぶ熊野古道小辺路の踏破を計画。
高野山金剛峯寺で旅の安全を祈願し出発。
おおよそ70km、2泊3日の古道歩きの始まりです。
1日目の行程はそれほどアップダウンもなく、道沿いの道標やお地蔵さまに
古道らしさを感じる一方、車道歩きもありました。
この車道も現代の小辺路の一部。今となっては熊野古道も昔ながらの
雰囲気ある区間だけで成り立っているわけでないようです。
1日目は大股集落の民宿に宿泊。夕飯はボタン鍋だったと記憶しています。
外国の方(確かオランダ人…)と一緒になり英語で会話しましたが、僕の
語学力が中学生レベル以下なので全然意思疎通できなかった~(笑)
宿のご主人によると、欧米からトレッキングに来られる方がいるそうですが、
アジア諸国からのお客さんはほとんどいないそうです。
2日目は伯母子峠、三浦峠の2つを越えていくロングルート。
小辺路全般に言えることですが、道は整備されていて歩きやすいです。
伯母子峠を過ぎると、旅籠跡や茶屋跡があります。
親切な案内板が設置されていました。
水ケ元茶屋跡の案内板によると「頭髪は赤や白色が混じってたいそう乱れ、
顔は青黒く大きなしわがあり、目は光って歯は白い」山姥のような老女が
一人住んでいたそうです。(歯が白いのは不気味要素ではないような 笑)
腰抜田(こしぬけた) 南北朝時代、武将とのいざこざで田んぼに
投げ飛ばされ、腰を抜かした人がいたそうな。
昔に思いをはせながら2つの峠越えをこなすと十津川温泉まで約10km
の車道歩きが待っていました。この区間が核心部でツラかった…
3日目は果無峠を超えていよいよ熊野本宮大社へ。
雨の中を進むこと1時間ほどで「天空の郷」こと果無集落に到着。
熊野古道は民家の軒先を突っ切るように続いています。
果無越えは小辺路の中でも人気の区間。石畳や古い石仏などが随所に
あり、手軽に古道歩きを楽しみたい場合におすすめです。
標高1100mを超える果無峠に到着。雨の中の急登続きで結構疲れました。
八木尾まで下って車道を進むこと約1時間半で中辺路(紀伊田辺からの熊野古道)
と合流。ここからゴールの熊野本宮大社まではあとわずか。
長い道のりを経て辿りついた熊野本宮大社。小辺路を踏破することで
得られた達成感はいつもの登山とは一味違ったものでした。
歩いてみてほんとに良かったです!
以上、熊野古道小辺路の報告でした。
こうしてブログを書いているとちょっとまた行ってみたくなりました(笑)
1日も早く登山やハイキングが楽しめる日常が戻ってほしいですね。
それまでは我慢して家で山行計画でも立てるとしましょうか。
文/写真 ニーコ