2023.09.10.モジキ谷

メンバー
K兄、プーさん、よっしー

天気
晴れ時々曇り

コースタイム
8:15登山口
10:40大滝下
14:00稲村ヶ岳
14:25一般道と下山道との分岐
16:00車道合流
16:40下山口

9月に入り朝晩の風が心地よくなった頃に、突如舞い込んできた沢山行の計画。
寒いかなぁ、と心配しつつも、思い入れのあるバリゴヤ山行で通い詰めたモジキ谷に懐かしさを感じながらの出発です。

前日のヤマテン予報では曇りのち雨。K兄はなぜか大丈夫、と強気でした。そして、晴れた!(ヤマテンを超えた⁈)
車1台を下山口のみたらい休憩所近くのパーキングに止める。1時間以内500円と書いていたので、休憩所で確認すると『1日なら1000円』でした。
もう一台で、スタートとなるバリゴヤでお馴染みの駐車スペースへ移動。
駐車スペースから左岸へ上がる階段があるけど、間違えて斜面を這い上がる(笑)
バリゴヤ方面との分岐、『毛敷谷』の看板の方へ。
堰堤の上流から沢に入ります。
思ったほど冷たくは無い。水深もせいぜい膝くらいまで。
少し歩くと5mの滝が出てきたので、ここは高巻き。

小さな滝やナメを越えて、どんどん進んでいきます。

時々、短いロープで確保してもらい大きな段差や滝超えていくも、初級と聞いていたし、この様子なら予定より早く下山できそう、とこの時は本当に思っていました。。。

相変わらず、雨の降る気配はなく、涸れ沢歩きは暑かった。

あっという間に終盤の大滝手前まで来ました。
と、ここでルートが無くなってしまった。
目の前には登れそうも無い3〜4mの滝が連なる。
左岸(右手)から高巻きできそう、とK兄が登るも、これ以上登るのは危険と判断。
代わってプーさんがトラバースしてロープを張る。

この2人が居なかったらこの難所は突破できて無かっただろう。。。それ、全然初級じゃ無いっっって!!!
その後も、草木や岩肌にしがみついて、ようやく大滝の上に。
3人ともドロドロのクタクタ。
ミズナラの老木横で休憩後、追い討ちをかけるように、南に1本隣の沢筋を登り始めてしまう。すぐに気がつけたので渋々戻って登り直します。

ここからは分岐がどんどん細かくなり、ルート判断も難しくなる。

二股に出くわす度にK兄が『どっちだ…』とつぶやく。時間も余裕は無かったので、とにかく水の流れる方を優先して行こう、ということに。

浮石も多く、岩の隙間もどんどん狭くなる。
途中、割れたヘルメット、スコップ、バラバラのテントが散乱していた…。一体何があったのだろう…。深く考えることをやめて、先へ急ぐ。
水が枯れた頃、見上げるとそこには稜線が!目標の稜線にロックオン!

慎重に確認していた地形図も、最後はがむしゃらに突き進んだ結果、藪漕ぎや超えれないような岩に出くわすことなく目的の稜線出れたのは、運がよかったというべきなのか…。

もう力の入らない腕と腿を動かし4輪駆動で登り切る。

出た!稜線に出た!!もう、クタクタ…。
改めてとんでもない沢山行に参加したものだと思うも、ホッと胸を撫で下ろす。
いや、まだ早い。
ここから1000m下らなければならないのです。
一般道までは、石楠花の藪漕ぎ。
久しぶりに、石楠花のしなり、しつこさに苦戦。
そして山頂に到着。

展望台は虫多し!口に入るかと思った。

足早に下山へと向かいます。
下山道も一般道では無いので、尾根を間違えないよう慎重に確認しながら下ります。

見通し良いところで空を見上げると、すぐ前の山は黒い雲から雨が降り注いでいました。
あれだけは避けたい、と再び下山を急ぐ。
もう足がガクガクしてるけど、もう一踏ん張り。
そして、駐車場が見えた!と同時にぽつりぽつり…。最後までお天気だけは味方してくれた山行でした。

文/よっしー

写真/ぷーさん、よっしー